刷新筐体で約849g。堅牢と軽さを両立したdynabook Gの最上位「G8/A」レビュー

13.3型モバイルノートを毎日持ち歩きたいなら、チェックしておきたいのがdynabook Gシリーズの最上位「G8/A」だ。フルモデルチェンジした新筐体でマグネシウム合金ボディを採用し、約849gの軽量化を達成しながらMIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性も維持している。価格は20万円台半ば。

新筐体で小型化を実現

従来モデルの約875gから約849gへ軽量化。フットプリントを小型化したことで実現したものだ。最薄部は約17.7mmで、マグネシウム合金筐体ながら薄くてしっかりした印象がある。

デザイン面でも変化がある。キートップからかな表記がなくなり、すっきりとした刻印になった。若手社員の意見を取り入れた新色セレストブルーも加わり、ネビュラブラックとの2色展開になっている。かな入力派には不便かもしれないが、キーボードの見た目はかなり洗練された。

薄型でも性能を引き出す「エンパワーテクノロジー」

CPUはIntel Core Ultra 7 155U(12コア/14スレッド、Pコア最大4.8GHz)を搭載。dynabookが長年蓄積してきた放熱・筐体設計技術を駆使した「dynabook エンパワーテクノロジー」により、薄型・軽量ボディでもCPUの実力を効率よく引き出す設計だ。PCMARK10のスコアは5784で、ビジネスノートとして十分な水準。複数アプリを同時に動かすマルチタスクにも余裕がある。

メモリは16GB LPDDR5X-6400(オンボード、拡張不可)、ストレージは512GB
PCIe 4.0 SSD。メモリ拡張ができない点は割り切りが必要だ。

ディスプレイは16:10の13.3型WUXGA(1920×1200)ノングレア液晶。従来のフルHDより縦方向に広く、Webページや文書作成で一度に表示できる情報量が増えた。高輝度・高色純度・広視野角をうたうパネルで、映り込みも少なく屋外でも見やすい。

ディスプレイは180度フラットに開くため、対面でのプレゼンにも使いやすい。

この軽さで有線LANまで搭載

評価したいのがインターフェースの充実度だ。Thunderbolt 4(USB4 Type-C)×2(Power Delivery対応)、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI出力、有線LAN(RJ45)、microSDカードリーダー、マイク入力/ヘッドホン出力をすべて搭載する。

約849gのモバイルノートに有線LANまで詰め込んだのは国内メーカーならではの設計だ。出張先や客先でアダプターなしに直接つなげられる安心感は、実際に持ち歩いて使うユーザーには刺さるポイントだろう。

生体認証とAI機能

生体認証はWindows Hello対応の顔認証センサーを搭載。ローカル環境でAIがチャット形式で文書の質問やPC操作をアシストする「dynabook AI アシスタント」も利用できる。通信はWi-Fi 7(最大5.76Gbps)とBluetooth 5.4対応。バッテリー駆動時間は動画再生時で約11時間、アイドル時で約28時間と、外出先でも1日しっかり使える。

気になる点

これといった個性が薄い点は正直に触れておきたい。デザインや機能面での突出した特徴は少なく、質実剛健という言葉がよく似合う。刺さるかどうかは「信頼できるモバイルノートが欲しい」というニーズ次第だ。

こんな人に向いている

  • 13.3型の軽量モバイルノートを毎日持ち歩くビジネスパーソン
  • 有線LANが使える場面が多い人
  • 軽さと堅牢性を両立した安心感のある一台を探している人
  • かな表記なしのすっきりしたキーボードが好みの人

まとめ

フルモデルチェンジで約849gを達成しながら、有線LANを含むフルポートと堅牢性を維持したG8/A。PCMARK10スコア5784の実力も合わせて、毎日持ち歩くモバイルノートとして安心して選べる一台だ。コスパを求めるなら選択肢に入る。

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この記事を書いた人

コヤマタカヒロ

1973年生まれのデジタル&家電ライター。大学在学中にストリートカルチャー誌「Boon」でライターデビュー。その後、PCやデジタルガジェット、白物家電を専門分野として執筆活動を展開。寄稿先はモノ雑誌から、ガジェット系Webサイト、家電ニュースサイト、ビジネス系メディアまで、多岐にわたる。執筆以外にアドバイザーなども行う。家電コミュニティ「家電総合研究所」を主催。調理家電のテストと撮影のための空間「家電スタジオ・コヤマキッチン」を用意。米・食味鑑定士の資格を所有。