4K超短焦点プロジェクター「Aetherion Max」上陸! 100インチの4K高画質シアターは想像を超えた迫力だった!

映画やスポーツなどを楽しみたい。そう考えて映像の迫力を重視した場合、できる限りの大画面を確保したい。しかし、一般家庭では55~70インチが上限。100インチのテレビを設置するのは難しい。非常に高価な上、玄関や廊下の幅が足りず搬入自体にも大きなハードルがある。実際知り合いの家ではエレベーターに乗らず、クレーンでの搬入になったそうだ。

AWOL Visionの4K・レーザー超短焦点プロジェクター「Aetherion Max」

そうなったときの選択肢がプロジェクターだ。近年、4K高画質のプロジェクターが数多く登場している。AWOL Visionの「Aetherion Max」は、CES 2026で初公開された4Kトリプルレーザー超短焦点プロジェクターだ。現在、クラウドファンディングサイト makuakeにてプロジェクトが進行中。キャンペーン開始からわずか14分で1億円を突破するなど注目を集めている。今回は100インチサイズの床置き電動スクリーンと組み合わせて試した。

床置きタイプの昇降スクリーンと組み合わせて使うのがベストだ。

100インチサイズの圧倒的な迫力

筆者の事務所では普段は55インチのテレビを使っている。その横にスクリーンを設置した。横幅約2.4mの100インチのスクリーンは設置するだけでも大変だが、使っていない時は巻き取れるので窓際に設置ができた。

壁際に床置きスクリーンを設置して使いたいときだけスクリーンを出す使い方がベスト。これならテレビの前やマドの前にも置ける。

そしてスクリーンの前に「Aetherion Max」を設置して映像を出した瞬間、その迫力に圧倒された。普段使っている55インチが子どものように感じるぐらいだった。プロジェクターならスクリーンを広げるだけで100インチが手に入る。この手軽さは、大画面テレビには絶対にできないことだ。

天井照明が付いている状態でプロジェクターとは思えない明るさで映像を投影。超短焦点だからこそ、光のロスがない。

4K・レーザープロジェクターはこれまで数多く使ってきた。だが、今回試した「Aetherion Max」は明らかにレベルが違った。まず明るさと鮮やかさが圧倒的だ。明るさは3,300 ISOルーメン。RGBそれぞれ独立した三色レーザー光源が生み出す色域は、一般的な単色レーザーとは次元が異なる。リビングの照明が付いたままでも明るく。さらに部屋を暗くすれば映画館のような臨場感が得られた。

4K100インチのだ大画面を至近距離で見られるからこそ没入感が高い。

PixelLock技術で200インチの隅々まで解像度が落ちない

至近距離から斜め上部に映像を映し出す超短焦点プロジェクターの弱点は、画面の周辺部で画質が落ちやすい点だ。しかし、「Aetherion Max」はこれを独自のPixelLock光学アライメントシステムで解決しているという。200インチの大画面でも、隅まで均一な鮮鋭度を維持する設計だ。実際に100インチサイズで投影してみたが、画面の端を見ても解像感が崩れは感じることがなかった。

QuickMenuから簡単に映像メニューや音声メニューが設定できる。コンテンツによって選べる。

ネイティブコントラスト比は6,000:1、EBL(Enhanced Black Level)アルゴリズムを使えば最大60,000:1まで向上する。暗部の階調も豊かで、映画を観ているとシャドウの細部まで丁寧に描写されているのがわかる。

超短焦点だからこそ、座る場所を選ばない

超短焦点プロジェクターの最大の実用的メリットは、本体をスクリーンのすぐ手前に置けることだ。従来のプロジェクターは部屋の奥や天井に設置するため、視聴者がその光路に入ると影が映り込む。しかし、「Aetherion Max」は投射距離が極めて短いため、スクリーン前に自由に座れる。家族で観るときも、ゲストが増えても、座る位置を気にしなくていいのは想像以上に快適だった。

また、 プロジェクター本体を前方に置くため、 内蔵スピーカーのサウンドが前から聞こえるのもポイントだ。

今回組み合わせた電動スクリーンは床置き昇降式(フロアライズ)タイプだ。吊り下げ式のスクリーンはどうしても中央が微妙にたわむことがある。超短焦点プロジェクターはこの歪みに弱く、映像が大きくゆがんでしまうのだ。

立ち上げ式スクリーンはしっかり張るため、超短焦点プロジェクターでも歪みがでにくい。

しかし、フロアライズはスクリーン面がフラットに保たれるため、投写された映像に歪みが出にくい。さらに細部の解像度が高い「Aetherion Max」との組み合わせなら、そのたわみのなさが画質に直結してくる。

Dolby Vision Gaming対応と1ms入力遅延でゲームも本格対応

面白いのはゲーム用途にも本気を出していることだ。Dolby Vision Gaming対応は業界初(同社調べ、2026年2月時点)で、VRR(可変リフレッシュレート)とALLM(自動低遅延モード)も搭載する。入力遅延は最低1ms。100インチ超のDolby Vision映像でゲームを遊ぶ体験は、テレビでは簡単には実現できない。

気になる点はサウンドだ。内蔵スピーカーはそれなりに鳴るが、画質のレベルと同等を求めるなら別途スピーカーを用意したほうがいい。映像のクオリティが高い分、サウンドはやや物足りなさがあった。

OSにはGoogle TVを搭載しており、多くの動画配信サービスに対応。手軽に映画やドラマ、スポーツなどが楽しめる。また、HDMI2.1端子を3基搭載しており、HDレコーダーや家庭用ゲーム機なども接続できる。

本体背面(スクリーン側)に端子を配置。多彩な機器を同時に接続できる。

Makuakeでの先行価格で現在選べるのは「Aetherion Max」が特別割39万4800円(通常71万9800円、45%オフ)。明るさを2,600 ISOルーメンに抑えた下位モデルの「Aetherion Pro」は超早割30万9,800円(通常55万9800円、44%オフ)でも選択肢だ。それぞれ壁掛け式、床置き式のスクリーンとのセットも用意している。

「Aetherion Max」とスクリーンのリモコン。

すでに多くのプランが終了しているが、「Aetherion Max」+120インチ床置きスクリーンの組み合わせでもMakuakeでの先行価格なら65万9600円で入手できる。今回テストした100インチスクリーンとのセットはすでに終了しているが、組み合わせると66万4700円だ。120インチが置けない場合はこちらも選択肢。プロジェクターなら、100インチテレビが入らない環境でも大画面高画質シアターが導入できるのだ。

この記事を書いた人

コヤマタカヒロ

1973年生まれのデジタル&家電ライター。大学在学中にストリートカルチャー誌「Boon」でライターデビュー。その後、PCやデジタルガジェット、白物家電を専門分野として執筆活動を展開。寄稿先はモノ雑誌から、ガジェット系Webサイト、家電ニュースサイト、ビジネス系メディアまで、多岐にわたる。執筆以外にアドバイザーなども行う。家電コミュニティ「家電総合研究所」を主催。調理家電のテストと撮影のための空間「家電スタジオ・コヤマキッチン」を用意。米・食味鑑定士の資格を所有。