6月25日、シャープよりライカが監修した1インチセンサーカメラ、世界初の1〜240Hzで駆動するOLEDディスプレイを搭載する5G対応スマホ「AQUOS R6」が発売されました。取り扱いキャリアはdocomoとSoftBankで、価格はdocomo Online Shopが11万5632円(税込・現金一括払い)、SoftBankが13万3920円(税込・現金一括払い)。
■高級コンデジ並み! 1インチの大型センサー搭載
AQUOS R6は、なんとスマホ業界を騒然とさせる1インチセンサー(有効画素数約2020万画素)を搭載しています。これは、ソニーの高級コンデジ「RX100 Ⅶ」と同じセンサーサイズで、スマホカメラの画質ではちょっと物足りなかったユーザーにも「いよいよコンデジいらんくなってきたな」と思わせるサイズ。昔、パナソニックがLUMIX CM1という1インチスマホを発売していましたが、また戻ってきた!って感じです。
さらに、ライカ監修のF値1.9/焦点距離19mmの7枚構成レンズを組み合わせ。非常に広角ですが、ひずみを抑えたレンズになっており、暗所撮影に強く、階調豊かな写真が撮れそうです。ライカがカメラ機能を監修しているので、画質も当然期待できます。
ただ気になる点もあります。アウトカメラはこの1インチセンサー「単眼」だということ。最近のハイエンドスマホはiPhoneのように望遠や広角といったレンズを複数搭載しています。AQUOS R6はこれが1つだけなんです。このことで心配になるのは「ボケ」と「ズーム」の2点。ただ、どちらも心配ないとシャープは言います。大型センサーのおかげで、普通に写真モードで撮るだけで高級デジカメで撮影したようなボケ感が演出でき、さらにズームは超解像技術との組み合わせて最大6倍までのデジタルズームが可能です。
■業界最高クラスのディスプレイと性能
世界初の1〜240Hzの可変リフレッシュレートで駆動するPro IGZO OLED(有機EL)6.6インチディスプレイ(1260×2730ドット)も搭載しています。最大輝度2000ニトとスマホ最高クラスの明るさをもち、Dolby VISION対応と高コントラスト。可変リフレッシュレートのおかげでなめらかさと省電力を両立しています。ゲーム時はなめらか、動画は高コントラストで美しく、しかも使ってない時は省電力というわけです。
さらに便利なのが、ディスプレイ内部に指紋認証センサーが搭載されていること。マスクをしたままでも画面のロック解除ができます。もちろん、顔認証もサポートしています。
OSは最新のAndroid 11、チップセットはQualcomのフラッグシップ「Snapdragon 888」を搭載。メモリー(RAM)は12GB、ストレージ(ROM)は128GBで、最大1TBのmicroSDカードに対応します。バッテリー容量は5000mAhと大容量。5G対応のほか、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、おサイフケータイ対応、IPX5/8準拠の防水性能、IP6Xの防塵性能を持つ。俺の考えた最強のスマホ的スペックで、不足を感じることはなさそうです。
■迷わず買い……なのか?
カメラ機能に期待大! スマホカメラでは最高レベルの画質であることは疑う余地がありません。さらに、ディスプレイ、処理性能、どれをとっても2021年6月現在で最高クラスの性能を持つAQUOS R6。迷わず買い!! と言いたいところですが、なんとソフトバンクからライカが全面監修した「LEITZ PHONE 1」が7月以降に登場(ソフトバンク独占販売)するとのこと。
スペックはほぼAQUOS R6と同じ(ストレージが256GBに変更されている)で、価格が18万7920円(税込)と高額ですが、AQUOS R6より洗練されたデザインを採用。カメラモジュールが丸型でかわいく、カメラ機能がさらにチューニングされている可能性がある。
ドコモ版AQUOS R6との価格差は約7万円。ただ、「ライカで18万円ならお手頃では?」という意見もあります。どちらにするか、みなさんも大いに悩んでいただきたい。
迷うなら、下の他のハイエンドスマホやデジカメとの画質比較も要チェック。サトルさんがAQUOS R6とXperia 1 III、Galaxy S21 5Gでカメラ性能比較テストをしています。