仙台「牛たん けやき」で厚切りの「牛たん3.0」を堪能

仙台に行くと必ず食べるグルメといえばやっぱり牛たん。昔、東北旅行をしたとき、わざわざ仙台に寄って食べたぐらいに牛たんが好きです。

そんな中でちょっと変わった新しい牛たんを食べませんかというお話をいただきました。

お声掛けしてくれたのは栃木県を中心に東日本で飲食店を展開するBLOOM株式会社。同社では2014年に別業態で仙台に拠点を持ったことから代表の古山智さんが牛たん市場に注目。2017年4月に本社のある栃木県宇都宮市に「仙台炭焼き牛たん欅」をオープン。その後、2020年にはより手軽に食べられる「仙台牛たんけやき」も立ち上げ、9店舗まで増店したそうです。

牛たん けやき 仙台一番町本店
宮城県仙台市青葉区一番町3-9-2 プラスビル1F
昼 11:00~15:00(L.O.14:30)、夜 17:00~22:00(L.O.21:30)

そして2023年2月、「仙台牛たんけやき」がリブランディング。その1号店となる「牛たん けやき 仙台一番町本店」の試食会に訪れました。

分厚いのに柔らかい牛たんって何?

ご存知の通り仙台には様々な牛たんの有名店があります。そこに同じような牛たん店を出しても仕方がないと考えた代表の古山さん。注目したのは柔らかいたん元です。けやきで使用するのは穀物のみを食べて育った厳選した牛たんのみ。

さらにその牛たんに磨きをかけ、牛1頭からわずか750gしか取れない霜降りの希少部位だけを牛たん焼きに使用しているとのこと。

今回試食したのは、「超極厚切三種盛定食」3,300円(税込)です。お皿の上には左から約1.8cmの上たん、最厚約3cmの特上たん、低温調理した約2cmの赤身たんが並びます。

牛たんをカットする実演も行われました。丁寧に牛たんの皮を剥き、硬い部分などをカットし、磨きをかけていきます。タン元から大胆に3cmでカットした特上たん。しっかり3cm測って見せてくれました。

まずは最厚約3cmの特上たんから口に運びました。牛たんの中でも最もタン元にある「特上タン」を3cm厚でカット。それを丁寧に焼き上げ、半分にして提供されます。一口かじろうと歯を立てると、これまでの牛タンのイメージとは異なる柔らかさで、口の中が幸せでいっぱいになりました。独特の柔らかさと牛タンの旨味が大暴れです。とにかく肉の味が濃厚で、ずっと飲み込みたくないと思っていました。

そして2切れ目は1.8cmカットの上たんです。特上たんと比べると、牛たんらしい弾力のある歯ごたえが返ってきます

小皿に乗った赤身たんは低温調理で柔らかく。一口大にカットされているでまた異なった食感が楽しめます。

「超極厚切三種盛定食」を食べていて楽しかったのが牛タンの上に並ぶオリジナルの調味料。左から 牛たん南蛮味噌 、生わさび、牛たん食べるラー油、塩レモン、サクサク牛たん醤油の5種類。塩レモン、生わさび以外の3種類は牛タンを磨くときに落としたさがり(下の部分)などが使われているそうです。

これらの5種類の調味料を絶品の牛たんに乗せて味変できるのも最高。調味料だけでご飯が食べられちゃいます。

試食会ではさらにもう一つ気になるメニューである「牛たんひつまぶし御膳」3,300円(税込)も少しだけ頂きました。

これは名古屋の本家ひつまぶしのように、そのまま食べたり薬味をかけたり最後に出汁をかけたりと様々な食べ方ができるメニュー。歯ごたえが楽しいたん中の赤身部分が120g食べられます。牛たんの新しい食べ方の提案が楽しかったです。

この他、2cmカットの特上たんをたっぷり食べられる「特上たん超極厚切定食」3,850円(税込)や、「上たん超厚切り定食」2,750円(税込)も用意しています。

春には関東でも食べられるように!

リブランディングにより生まれ変わった「仙台牛たんけやき」。既存店舗のロゴや内装もこれから順次変更。また、メニュー構成は店舗にごとに判断するそうですが、今回、リブランディングによって誕生した厚切りメニューは全店舗で食べられるようにするそうです。

牛たん定食チェーン日本一を目指す上で、「自分へのご褒美」「ちょっとした贅沢」を求めるお客様に新しい牛タン体験を提案するため、厚切り牛タンを「牛たん3.0」と位置づけて、日本全国さらには海外も視野に展開していくそうです。

さらに試食会では驚きのニュースも発表されました。GW頃までには埼玉県三郷市に新店舗を、夏ごろを目処に都内への出店も考えているそうです。

まずは仙台で至福の厚切り牛たんを食べてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

コヤマタカヒロ

1973年生まれのデジタル&家電ライター。大学在学中にストリートカルチャー誌「Boon」でライターデビュー。その後、PCやデジタルガジェット、白物家電を専門分野として執筆活動を展開。寄稿先はモノ雑誌から、ガジェット系Webサイト、家電ニュースサイト、ビジネス系メディアまで、多岐にわたる。執筆以外にアドバイザーなども行う。家電コミュニティ「家電総合研究所」を主催。調理家電のテストと撮影のための空間「家電スタジオ・コヤマキッチン」を用意。米・食味鑑定士の資格を所有。