新たに「匠の追い炊き」機能を搭載した東芝ライフスタイルの24年度のフラッグシップ炊飯器。 独自の真空ポンプを内蔵し、炊飯時の圧力だけでなく、ひたし時や保温時に内釜の中を減圧できる真空圧力IH方式を採用する。
新搭載の「匠の追い炊き」は圧力と加熱を連動制御して、沸騰時の内釜内の熱対流をさらに促進させることで、より粒立ちがよく、もちもちとしたつやのあるごはんに炊き上げる。この機能を生かした「極匠」コースが利用できる。
東芝の炊飯器の最大の特徴は非常に多機能であること。スマホアプリとの連携機能に対応しており、銘柄の指定ができたり、毎日の炊飯量に合わせて、お米の残量を通知する「お米の在庫量通知」機能などが利用できる。また、離れて暮らす実家の状況が炊飯を通してみられる「みまもり通知設定」などのちょっと便利な機能も搭載している。
最大40時間の真空保温で美味しさをキープ
本体の機能としては、真空ポンプを活かした、「真空ひたし」や「真空保温」機能を搭載。真空保温では最長約40時間の保温に対応できる。この保温性能の高さは多くの炊飯器の中でもダントツで、24時間経過しても、ほとんどごはんの劣化が感じられないぐらいだった。玄米や麦ごはんでも12時間保温ができる。
東芝ライフスタイルの炊飯器はこの数年、通常炊飯モードが早炊きに振った設定になっていたため、炊きたての美味しさが10万円クラスのフラグシップ炊飯器としては物足りなかった。しかし、今回搭載した「極匠」コースならそういった不満はない。甘みがしっかりと引き出された、バランスのよいごはんが炊けた。
甘みの強いごはんは比較的やわらかくなりがちだが、ごはん粒にハリもあり、好印象だった。なお、銘柄炊き分けは68種類に対応。匠炊きでは5通りの食感調節ができる。さらに、真空機能を使ってしっかりと浸す「ひたしプラス」を利用することで、さらに甘さやもっちり感のあるごはんが炊ける。
スマートフォンのようなカラー液晶を搭載
使い勝手の面でも評価できる。本体天面にはタッチ操作ができるカラー液晶を搭載。一部メニューは写真付きで表示でき、スマートフォンの画面のように操作できる。また、炊飯モードの選択時や銘柄選択などもスムーズに操作できた。非常に多機能ながら分かりやすく整理されている点には好感触だ。
多機能ながら、一部下位モデルに搭載されている調理機能がないのは少し残念。しかし、炊きたてのおいしさに加えて、最大40時間の高い保温性能はダントツ。24時間ぐらいなら違和感なく食べられる。家族の生活時間が大きく違う場合など、ご飯を保温してキープしておきたいといったニーズに最適な炊飯器なのだ。
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東芝ライフスタイル「真空圧力IH RC-10ZWW」
おすすめ度:★★★★☆(4.3)