もちもちの絶品ごはんが炊けるタイガー「土鍋ご泡火炊き JRX-G100」レビュー

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 「土鍋ご泡火炊き JRX-G100」は内釜に萬古焼の土鍋を採用した、タイガー魔法瓶のフラグシップモデルだ。最大の特徴である萬古焼の土鍋には、従来モデルよりもより遠赤効果が高い、遠赤釉薬を採用。本体底面の発熱体に、火山灰から取れる、蓄熱効果の高い白色砂質堆積物「シラスバルーン」を含有させることで、遠赤効果や蓄熱性がアップしている。

本炭釜の底面に貼られたシラスバルーンの発熱体(説明会にて撮影)。

 また、新たに採用されたシームレス構造の300℃ WレイヤーIHでは底面と側面のIHの隙間を少なくすることで熱効率をアップ。内釜の温度を最大300℃まで引き上げ、お米にしっかりと熱を伝えることができる。

 本炭釜では鍋底から強力に加熱することにより、熱が上部に移動する。内釜の中で温度のグラデーションを作ることで熱対流を起こす仕組み。土鍋の進化とあわせて甘みや粒感もアップしている。本土鍋と300℃ WレイヤーIHとの組み合わせにより、甘み成分は約8.5%、粒感は約5%アップしているそうだ。

基本機能も充実し、1合炊きもできる

 このほか、 炊飯機能が充実してるのが特徴。 70 銘柄の炊き分けにも対応している。また、内ぶたを使って1合炊きのごはんをより美味しく炊ける1合料亭炊き機能も搭載しており、 少人数の平日などの普段使いもしやすい。さらに「火かげん」機能を3段階で調整できる機能も搭載。より香り高いおこげも楽しめる。

 ただし、内釜の蓄熱性が高いためか、保温はやや苦手。12時間前後から縁のごはん粒が崩れ始めるため、残ったご飯はできるだけ早めに冷凍するのがおすすめだ。また、本体サイズもやや大きい。

「土鍋ご泡火炊き JRX-G100」で炊いたごはんを実食してみた

 実際に炊いたごはんを食べてみたが、甘みと粒感、もちもち感の、どれかが特に強いということはなく、高いレベルでバランスが取れている印象だ。ごはん粒に張りがあり、口にした瞬間は粒感がしっかりと感じられる。噛むほどに甘みが出てきて柔らかさと粘りのバランスの良さが感じられた。

炊き上がったごはんは、張りとねばり、甘さのバランスがいい。

特に炊きたての香りと口当たりの良さはダントツだった。 「土鍋ご泡火炊き JRX-G100」は、土鍋によるごはんの美味しさを極めながらも、使い勝手のいい炊飯器。24年モデルの中でもトップクラスにおすすめできる炊飯器なのだ。


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「土鍋ご泡火炊き JRX-G100」
おすすめ度:★★★★☆(4.7)

この記事を書いた人

コヤマタカヒロ

1973年生まれのデジタル&家電ライター。大学在学中にストリートカルチャー誌「Boon」でライターデビュー。その後、PCやデジタルガジェット、白物家電を専門分野として執筆活動を展開。寄稿先はモノ雑誌から、ガジェット系Webサイト、家電ニュースサイト、ビジネス系メディアまで、多岐にわたる。執筆以外にアドバイザーなども行う。家電コミュニティ「家電総合研究所」を主催。調理家電のテストと撮影のための空間「家電スタジオ・コヤマキッチン」を用意。米・食味鑑定士の資格を所有。